ビッグ・フィッシュの吉良吉影のネタバレレビュー・内容・結末

父の嘘のような本当の話？。現実主義な息子は「そんなわけないだろ」と盛られた話に一文句する。確かにファンタジー観が強く、独特な世界観なので話がかなり嘘のように感じられた。しかし、お葬式でそれらの登場人物達が一斉に揃うと、現実パートと非現実パート(お父さんの武勇伝)の境界が無くなるので、不思議な感覚に陥った。母親も言っていたが、あながち全て嘘ではなかったのだ。

こういう1人の人生を描く作品は好き。子供に自分の昔話をする時も、ひとつふたつと話を脚色することでエピソードの印象が強くなるはずだ。このような大人でしか味わえない遊び心も大切なのかもしれない。