たりほssk

ビッグ・フィッシュのたりほsskのネタバレレビュー・内容・結末

ビッグ・フィッシュ(2003年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

最初、父のほら話には息子同様閉口してたのですが、見終わってみれば、静かな感動に浸りました。
自分の人生を振り返って話す時、その話は少なからず脚色されているように思う。意識的にも無意識的にも、深い記憶は自分の都合の良いように頭の中で少しづつ書き換えられているのではないだろうか。人の記憶とはそんなものではなかろうか…。
そう思うと父の話も全く嫌じゃなくなって、なんて想像力豊かなんだろう、私もこれくらいの想像力が欲しいものだなんて思ってしまった。
そして、その一つ一つのエピソードを、見事に映像化したバートン監督が素晴らしいと思う。これこそ映画の良さですね。美しいフィクションの世界に現実を忘れました。
とは言え、父の話もあながち嘘ばかりじゃない事も、だんだんわかってきてこの辺迷宮入りですが、もうそれでいいんじゃないの?フィクションだろうが現実だろうが、父の人生を父がどうとらえようと、本人が満足ならそれでいいんじゃないの?と心から思えて、最後の息子の優しさに感動しました。
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