Hinako

ビッグ・フィッシュのHinakoのレビュー・感想・評価

ビッグ・フィッシュ(2003年製作の映画)
4.5
すっごくたくさんの、人生におけるtipsが散りばめられている映画だなあって思った。
でも全然、観る者に強制してなんかいなくって、なんならそれらがいろんな角度からのものだから、少し大袈裟かもしれないけれど人生の幅を拡げてくれさえする。
それらは比喩であることも多いんだけど、その場合、一つひとつ端から頭で意味を紐解いていくのはナンセンスで、心で惹かれて感じ取ったものが、そのとき自分に必要なものなんじゃないだろうか。
正直、前者のようにしていたら、天才(変人)の思考に追いつけなくて疲れちゃう笑

これはWillが話したことだけど、父を見送るとき、
「なぜか悲しい顔の者は一人もいない。
みんな父さんを出迎えて喜んでる」
ってEdの死に方のホラ話。
現実でも少し本当だったのが印象的だった。
数々のEdのホラ話において、
1つだけいつも嘘じゃないこと。
それは人間の存在。
実際、どこまでが事実で、どこまでがホラ話なのか細かくはわからないけれど、
まあ「魔女」とかは盛ってるだろうと仮定して笑、
でも、そもそもいない人の話は、Edはしていない。
「役者は二度死ぬ。」と言われる。
一度目は身体を失うとき、
二度目は皆から忘れられるとき。
これは役者以外にだって言えることだと私は思っているんだけど、
事実は大切、でもそれに心躍る要素をちょこっと加えたってよくって、それを通して人との繋がりを永遠にすることだってできる。
二度目の死を遠ざけられる。

「想像力が人生を豊かにする」って文言に、
今までで一番説得力を感じた時間でした。

(WOWOWのSTAR3チャンネルだったから仕方なく吹替で。字幕でも必ず見直したい!)
Hinako

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