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ビッグ・フィッシュのcollinaのレビュー・感想・評価

ビッグ・フィッシュ(2003年製作の映画)
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ティム・バートンの作品を観たのは、幼いときに「チャーリーとチョコレート工場」を観た以来だから、おそらく10年ぶりぐらい。何だか私はそのとき以来、ティム・バートンを怖がっていましたが、Netflixが執拗に今作を薦めてきたので、観ることにしました。結果、気が付くと、泣いていました。

父と亡くなった祖父は不思議な関係だった。仲が良いのか分からないようで、仲は悪くない。似ているところもあるけれど、違うなと思うこともあった。似ているところの1つは、身内以外にはブラックすぎるブラックジョークで笑っているところだったかもしれない。

嘘でさえ語り続ければ、現実をも作り出す。過去も未来も変えられる。お父さんの嘘は冷たい嘘じゃなくて、温度を持った嘘、ワクワクするような嘘、幸せにする嘘。父に反抗し続けた息子も語りを受け継ぎ、また息子へと受け継いでいくんだろう。時代を超えて生き続ける。

父親から聞いた嘘みたいなくだらない話。水仙の花畑や、サーカス、幻の街みたいに、夢はなかったけれど、私もいつか話せる日が来るのかな。でも、父と息子でしか分かり合えないものなのかもね。母と娘でしかわからないことがあるように。

ユアン・マクレガーかっこよかったな。とはいえ、何故か私の脳裏にはブシェミが強烈に残っているけれど…。
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