アーティストがいて歌い出す、そこに少しのドラマやインタビューがあればロックドキュメンタリーは成立する。ただそれが難しくて、画が持ち作品として成立するアーティストというと中々いなかったりもする。けれど、ニール・ヤングはそれができるアーティストの一人である。ジム・ジャームッシュはそれを良く理解していて、過去の映像や少しの会話を織り交ぜて見事に作り上げている。おんなじことをやりたい監督とアーティストは沢山いるんだろうけど、ジム・ジャームッシュとニール・ヤングの組み合わせだからこそ見事な作品に仕上がっている。