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傷だらけの男たちのkazu1961のレビュー・感想・評価

傷だらけの男たち(2006年製作の映画)
3.4
▪️Title : 「傷だらけの男たち」
Original Title :「傷城」
▪️First Release Year:2006
▪️JP Release Date :2007/07/07
▪️Production Country: 香港
🏆Main Awards : ※※※
▪️Appreciation Record :2020-318 再鑑賞
🕰Running Time:111分
▪️My Review
物語は。。。恋人の自殺がきっかけでアルコール依存症になり警察を辞職して探偵になったポン(金城武)。そんな彼のもとに警察時代上司だったヘイ(トニー・レオン)の妻スクツァンから捜査の依頼が。実はスクツァンの父チャウは億万長者なのですが、その父親が自宅で惨殺され、その死に不審な点があるにも関わらず、そのことに夫のヘイは今ひとつ関心を示してくれないということです。一方ヘイはヘイで人に言えない秘密がありました。やがて捜査を開始したポンは事件の背後にとんでもない過去の出来事があることを知ります。。。

一見クライムサスペンスの様相ですが、実は物語の最初から犯人が分かった状態でスタートします。本来ストーリー自体はシンプルなものをあえて様々な構成を加えることによって物語を最後まで展開していくことになります。これがアンドリュー・ラウ、アラン・マック監督の目的、本作を傷ついた男たちポンとヘイを中心に、過去の傷を背負いながらも生きていかなければならない“虚しさ”を香港ノワール調にハードボイルドの香りのする人間ドラマとして描くことにあったからです。(参考:Amazon)

しかしながらこの事で、ストーリーがやや複雑になり、そして本来犯人探しのクライムサスペンスで感じることができるドキドキ感が少なかった事が悔やまれる作品ではないかと思います。

本作、大ヒット作『インファナル・アフェア』シリーズを手がけたチームによる、心に深い闇を抱えた男たちの人生を描いたヒューマンドラマ。かつて上司と部下だった二人の刑事の日常が、ある殺人事件をきっかけに交錯していく様を見せています。対照的な主人公を熱演するのは当時のアジアのトップスター、トニー・レオンと金城武。
それでもヒューマンドラマとしてはなかなかの完成度かもしれません。

▪️Overview
「インファナル・アフェア」シリーズの監督・スタッフが、トニー・レオン&金城武を主演に迎えて放つクライム・サスペンス。元刑事の私立探偵ポンは、恋人の自殺が原因で酒びたりの生活を送るように。一方、彼の元上司であるベテラン刑事ヘイは、大富豪の娘と結婚し幸せの絶頂にいた。そんな2人の運命が、ある殺人事件をきっかけに再び交錯していく。(参考:映画.com)
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