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あかね空のLEOのレビュー・感想・評価

あかね空(2006年製作の映画)
2.8
子供が迷子でいなくなった老舗の豆腐屋と、深川の蛤長屋に越してきた上方から豆腐職人。
やがて上方からの豆腐職人は長屋の娘と結婚し、二人の息子と一人の娘を授かり幸せに暮らし、息子が行方不明のままで跡取りのいない老舗の豆腐屋の店舗を譲り受けるが、成長した長男が博打にはまり多額の借金をしてしまううえ、豆腐職人が事故で亡くなってしまう。   
長男の借金を取り立てに賭場を仕切るヤクザの傳七親分が店にやって来るが…という話。

山本一力の直木賞受賞作が原作で、なんとなく落語のようなオチの作品。

でも、なんか…。
冒頭にいなくなる老舗の豆腐屋の一人息子の件、この話がメインになるかと思ったらその後は分からずじまい。
ラストの傳七親分のまとめ方も、“粋な計らい”なのか“ご都合主義”なのか。
人情もの時代劇によくあるような「そんなうまい話があるかい!」という疑問を残してもめでたしめでたしとなる話のか、はたまた厳しい現実を突きつけられてそれでも立ち上がろうと努力を続けるところに希望を見出す話のか、どこにピントを当ててるのか分からず…。

自分としてはこの結末は手放しで良かったとは思えなかったが、まぁこれは好みという事で。
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