チバレリアン

エンター・ザ・ボイドのチバレリアンのネタバレレビュー・内容・結末

エンター・ザ・ボイド(2009年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

ビカビカアゲアゲなオープニングに対して、本編はダウナーなムード。何しろ本編の8割が"幽霊の主観映像"という前代未聞の作品。CGなどが複雑に組み合わされているんだろうけど、俯瞰のロングショットはどうやって撮っているのか不思議になる。記憶、後悔、セックスというノエ監督のエッセンスが詰め込まれてる。映画の特性のひとつに「観る側が目の前で起こっていることに対して何もできないまま時間が経過していくこと」があると思うが、ノエ監督は本作でそれに意識的で、観客の視点と幽霊の視点を重ねあわせるために上手く利用していると思う。