Kota

エンター・ザ・ボイドのKotaのレビュー・感想・評価

エンター・ザ・ボイド(2009年製作の映画)
2.5
“死んだら、どうなるのだろう。”

誰もが考えたことがあるけど、誰にも分からない死後の世界を疑似体験。東京を舞台にドラッグ絡みで警察に撃たれてしまった男のほぼ一人称目線で進む2時間半。大きく現実世界と死、走馬灯、輪廻転生の三つに分けられる。

とにかく頭おかしい(笑)。ドラッグでのトランス状態、走馬灯の細ギレで記憶がゴチャゴチャと流れてくる感じや、死んだ後に幽体離脱して自分の姿を見たり他の場所に飛んで行ったりする「多分こんな感じなのかな」を再現。考えれば考えるほどジワジワくる。

ギャスパー・ノエの映画は大好きか大嫌いに二分されるような気がするけど、これは個人的に圧倒的嫌悪感だった。死への恐怖なのか、後半の冗長且反モラル的な輪廻転生の描写なのか、はたまた単純に画面酔いしたのか。分からないけど嫌い、でも同時に凄い映画だとも思う。オープニングがカッコ良すぎるけど多分ポリゴンショック喰らった。
Kota

Kota