間寛平主演

寛平ちゃん率いるある警察署の刑事課と、大竹まこと率いる公安警察と、謎のねこ卍ファミリーのドタバタコメディー。

公安警察署長(大竹)は、点数稼ぎにスパイをでっち上げ、そのスパイにねこ卍ファミリーの娘を指名する。
刑事課課長(でんでん)の元に主任(間)のグループは、公安警察といがみ合いながらねこ卍ファミリーを追いかける。

あらすじは、こんな感じで。
所々で面白いシーンもありますが、全体的にはもうひとつの感じが。

ただ、非常に勿体無いキャストが沢山いて、渡辺典子(なぜか防空頭巾をかぶってる)、田中要次(寛平ちゃんの部下役)、木下ほうか(ねこ卍ファミリーの一人)、前田政二(知る人ぞ知る、明石家さんまの何人トリオの一人、この作品ではねこ卍ファミリー)。
あと、なぜか監修に井筒和幸・・。

ちなみに、古い話ですが寛平ちゃんが新喜劇で活躍してる若い頃に、「木村進」がいて、寛平ちゃんと双璧に売れてました。ギャグも沢山あって、関西の土曜の新喜劇の番組では凄い人気者でした。

けど、病で倒れてなかなか復帰出来ず亡くなられ・・。

寛平ちゃんのコメディー劇を観てると、木村進さんを思い出しました。

カメラに向かって銃を撃つ『大列車強盗』な間寛平のファーストショットからカットが変わると公衆便所の鏡を撃ちまくるフルショットにつながり、まさかの連続性に驚愕。常軌を逸した行動が説明もなく羅列される脚本は高橋洋。筒井真理子の女スパイはマジでいつもの。

面白くはないけど、ロケーションはめちゃくちゃ良い。警察署がボロすぎて心霊ビデオの廃墟かと。小舟が係留する川沿いや路地裏の光景もグッとくる。神戸浩が渡り船で逃げるところは『はなればなれに』か。渡辺典子が逃げるシーンで背景を通過する電車が長すぎてずっーと通過してるのは何。

山口智恵からトミーガンを引ったくった間寛平のイかれた高笑いがヤバすぎてジェームズ・キャグニーみたい。案の定大爆発起きるし。ラスト、無言の怒りででんでんが机を叩くと灰皿がポーンと跳ね飛ぶのは奇跡的。

1998.12.31 ﾃﾚﾋﾞ