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長い灰色の線のmasahitotenmaのレビュー・感想・評価

長い灰色の線(1954年製作の映画)
3.0
ニューヨーク州ウェストポイントにある陸軍士官学校の教官だったマーティン/ "マーティ"・マーの自伝をジョン・フォード監督が映画化した伝記映画。
テクニカラー撮影はチャールズ・ロートン・ジュニア、
音楽はモリス・W・ストロフ。
原題:The Long Gray Line (1955)

ウェスト・ポイント陸軍士官学校の体育助教として50年間勤めたマーティ・マー軍曹(タイロン・パワー)は高齢による辞職命令に不服で、その撤回をアイゼンハワー大統領へ頼みに行き、昔の思い出話を語る。

1903年、アイルランドからやって来たマーティンはウエストポイントの給仕として雇われたが失敗ばかり。兵に志願し、体育主任ハーマン・キーラー大尉(ワード・ボンド)に見出されて体育助教となり、キーラー家にやってきたお手伝い(料理人)で同郷のメアリー・オドンネル(モーリン・オハラ)と結婚する。
その後、士官候補生を育成していくが、2つの世界大戦があり、教え子や身近な人の死に見舞われる…。

思い出話の最後はクリスマスのシーン。

そして、映画のラストは、ウェスト・ポイント士官学校の士官候補生全員による、はなむけの「長い灰色の線」(「士官候補生の隊列」)と行進曲。

"ボクシング"、"水泳"、"アメフト"
"アオボリーのパイプ"

~①家族他~
・"キティ"/ キャサリン・カーター(ベッツィ・パーマー):学校の先生。成績で悩んでいた"レッド"を手伝い、やがて結婚する。ジェームズの母。
・父、マーティ・マー・シニア(ドナルド・クリスプ):メアリーがディニーと一緒にアイルランドから呼び寄せる。
・弟、ディニー・マーハー(ショーン・マクローリー)
・ライバル、"ルディ"/ルドルフ・ハインツ伍長(ピーター・グレイブス)
・キーラー婦人(エリン・オブライエン):

~②教え子~
・"レッド"/ジェームズ・ニルソン・サンドストローム(ウィリアム・レスリー):キティ"の夫になる。第一次世界大戦で戦死。
・"レッド"ジュニア(ロバート・フランシス):卒業間際に女性の親に反対され離婚。自主退学して1兵卒として太平洋戦線に出兵。
・"チャック"/チャールズ・ドットソン(フィル・ケイリー):アメフトを諦めて学業に専念。
・ドワイト・D・アイゼンハワー(ハリー・ケリー・ジュニア):第34代大統領。
・チェルブ/アブナー・オーバートン(パトリック・ウェイン):バケツ係

騎兵隊3部作や「黄色いリボン」などでを撮ったジョン・フォード監督による軍人精神賛歌であり、アイルランド気質賛歌。そして郷愁。
"大根"と呼ばれたこともあるタイロン・パワーだが、この後「愛情物語」でも実在の人物、ピアニストのエディ・デューチンを演じている。
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