ケソタ

劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲のケソタのレビュー・感想・評価

4.3
歩き続けて、どこまで行くの?

私たちは決して生きることを強いられているわけではない。
しかし、なぜ生きたいのか。
なぜ何かをこの世に残したいのか。

それは、生まれてしまったから、なんじゃないだろうか。

ミュウツー達は、生まれてしまった。この世に無理矢理居場所を与えられてしまった。彼らが自らの存在理由を求め続けてもがくのは自分達が生きてしまっているから。

しかし、ミュウツーよ。
人だって、オリジナルだって始めは君と一緒なのだ。
なんにもない、ただ心臓だけが動く生き物。
それが母の優しさに触れ、風の柔らかさを知り、ピカチュウの温もりを知り、この世界の素晴らしさと、この世界での生きる目標を見出し、マサラタウンのサトシになるのだ。
君はまだ生まれたばかりで、それがないのは仕方ない。
だから、歩けばいい。
風と一緒に。
これから出会う思い出と、
君が既に、ひとりの少年から学んだ優しさと一緒に。

と、小林幸子大先生はおっしゃっております。
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