小学生の頃、私はポケモンキチガイでした。
ポケモンの絵が描いてあれば、ガムの包み紙でも大事に取っておくような。
ある日、ついにミュウツーの逆襲が地上波放送されます。
劇場に見に行けない私は大喜び、楽しみにしてその日までカウントダウン。
ところが当日、まさかの寝過ごしてしまいます。
あんなに楽しみにしていたのに。
大好きなポケモンなのに。
ものすごく見たかった。
天地がひっくり返るほど泣きました。床にひっくり返って号泣しました。
お母さんが声をかけます。
「これを機会にポケモン卒業したら?」
泣きわめいていた私はそれを聞いてゆっくりと立ち上がります。
「そうする。」
(°_°)!?
あっ…いいんだ?
当時の私が何を考えていたのかわかりませんが、私はその日を境に、本当にポケモンのアニメを一切見なくなったそうです。
ミュウツーの逆襲は、大学生になって友達と見ました。
「子供の時好きだった!」「今でも好き!」「めっちゃ好き!」と言いながら見る友達の中で、あれだけポケモン好きだったのに自分は初見。
…思い出補正の入らない自分が少し悔しかったですよ。
多分あの時地上波を見逃してなかったら、私はこの映画からもっと何かを得てたかもしれない。
自分の思い出とリンクし過ぎて、もう映画の内容だけを純粋に考えることができない映画になってるけども、まあそれもまた一種の思い出補正かな。
余談ですが、「ONEPIECE卒業したら?」って言われても無理だわ。
子供の私偉い。