黄色の蝶々

英国式庭園殺人事件の黄色の蝶々のネタバレレビュー・内容・結末

英国式庭園殺人事件(1982年製作の映画)
4.7

このレビューはネタバレを含みます

素晴らしかった!
まず一番最初に流れる音楽でいきなり心を鷲掴みにされ、これは好きなやつだと瞬時に察知した。
映像の美しさの中にエッセンスのようにあるアングラさ。ゴテゴテした衣装。下品さ。
アランレネのようなものかと想像していたが、そこまで洗練されつくしておらず、緻密さがない所もある意味良かった。
当時の貴族の衣装とは違い、最近の改良されたゴシック服のようで、衣装を見ているだけで楽しかった。着ている服が可愛い事や、ウィッグが猫耳のようになっている事が最近作られた映画なのかと錯覚しそうな感性だった。
ある種、頭の中にあるイメージ通りの、イギリス貴族達のスノッブな世界を描き切ってくれているかのような映画。
何を話しているのか、なんでそんな話になっているのか、突然出てきたお前は誰なのかが全く理解できないが、まるで何を食べたかわからないがソースと匂いだけでご飯三杯は食べられる!という感じだった。
最初から最後までこれでもか!というくらいイギリス人によるイギリス人同士のイギリスっぽい会話が繰り広げられていた。
いわゆるメタ会話?のような発言も多く、なんで知ってるの?これは裏の意味がありそうだけどと解説の音声つきで観たいくらいだった。
黄色の蝶々

黄色の蝶々