若松映画の60年代のまま空気が止まってる感じすき。舞台はバブル期の新宿だしそこにいる人々もネオンもチカチカしてるんだけど、克彦(原田芳雄)と李津子(桃井かおり)の放つオーラが完全に浮いててそれを本人達も自覚してて、この街の浮つきに馴染めないで地下に潜ってる。
たまたま匿った不法滞在の外国人を助ける為に学生運動の頃の血が騒いだ大人たちが命を張るっていう正直なぜそうなったか何が繋がってるのかまったくわからないまま。時々フラッシュバックするストライキの映像の意図が読めない。彼らの青春がそこにあったんだろうということだけ理解した。懐古的すぎて全然グッとこないけど。