1989年製作、2009年に再編集。 監督・脚本はアレクサンドル・ソクーロフ。
原作はフローベールの小説。
日々に退屈した子持ちの人妻が、散財と浮気で自滅するお話。
ハエがメタファーになってるようで、羽音満載。 ハエが沢山飛び交う中で食事するシーンは、なかなか気持ち悪かった。
説明的な部分がほとんどないので、原作を読んでいないこともありストーリーが理解しにくかった。 羽毛が大量に飛び交ったり、いきなり奇声を発したりと、かなりアバンギャルドな作品だと思う。
セックスシーンが多いのだが、これまた全然キレイじゃなかったり、外でやってたりとエロさゼロ。 生えっぱなしでモコモコした感じも、最高に萎えさせてくれます。
物欲にまみれて自滅する描写は、なんかだ新鮮だった。 モノに振り回されるのは、とても愚かだと思う。
終始気持ち悪いし全然面白くないで、拷問のような作品です。 DVDのジャケットのカッコよさは超一級なので、ポスターとかほしいくらい。
監督は何が表現したかったんでしょうか? 全然理解出来ませんでした。 恐るべし、ソクーロフ。