映画大好きザウルスくん

ファイナル・レジェンド 呪われたソロモンの映画大好きザウルスくんのレビュー・感想・評価

3.0
父との絆や十字軍絡みのストーリー展開からは『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』を連想させ、警官やデカマッチョを相手にしたドタバタでコミカルな逃亡劇や格闘はジャッキー・チェンに類似、しかしキメ絵の開脚キックや生ケツ丸出しのセクシー要素、ヒロインとのエロ絡みなどのヴァンダムらしさは削ぎ落とされてしまい、結果的にヴァンダム主演作としてはかなり薄味な印象に終わりました…🤦‍♂️

美術館に忍び込む怪盗アクションやクラブでの殺し合い、石造りの町で繰り広げられるカーチェイスや鬼ごっこ、さらには空港でも逃亡劇を敢行し、ラストには地下で秘密結社と対決する。これだけ聞くと舞台を替え手法を替え様々なアクションに挑戦したバラエティ豊かな作品に聞こえるのですが、正直どのシーンにもヴァンダムらしさが見受けられず、コミカルなテンションも相まって終始とにかく軽い。流し見するなら許せるけれど、ヴァンダム主演作をガチで観てる人間からするとこの味の薄さがかなり気になります…。

せめて冒険活劇映画として冒険シークエンスを緊張感あるものに仕上げてくれていれば良かったものの、『最後の聖戦』におけるラストの3つの試練的な場面においても人の後に車が通れるほどのイージーゲームっぷりを見せられてしまい、なんだか味気ない…。ヴァンダム自慢の肉体美は最後に少し上裸になる程度しか出ないし、ラストの大爆発もCGがショボすぎてどうでもよくなってくる。特別酷く言いたくもないけどどこか面白かったかと言われれば何も思い浮かばない、ある意味1番キツいタイプの作品でした💦

20分弱のメイキングを観て、やはりこの2000年代初期のヴァンダムはこれまでとは違った作風にチャレンジしたかったのだろうなと理解することはできるのですが、少なくとも本作の場合はそのチャレンジが上手くいっていない気がしました。しかし、この時期の作品は様々なジャンルがあるだけに人によって好き嫌いが大きく分かれやすい傾向にあるので、ぜひご自身はどちらなのか実際に観て確かめて頂きたいです🙌✨