TAK44マグナム

ファイナル・レジェンド 呪われたソロモンのTAK44マグナムのレビュー・感想・評価

3.3
月末はヴァン・ダム!

なんと!我らがジャン=クロード・ヴァン・ダムとチャールトン・ヘストンが豪華?共演しますよ。
でも、名優の無駄使いとはこの事!
割とどうでも良い役なので、チャールトン・ヘストンはすぐに退場・・・(涙)
お父ちゃん役をヘストンにすれば、インディ・ジョーンズみたいで良かったのになあ。

監督は、初期ヴァン・ダム組の常連であるシェルドン・レティック。
「ランボー3/怒りのアフガン」の脚本家のひとりでもある人で、時にはシリアスに、時にはコミカルに、手堅くまとめておりますよ。

しかし、お話はかなりショッパさが漂う出来。
「第三次世界大戦になるぞ!」などと無駄にスケール感をだそうとしていますが、根幹となるのはイスラエルを舞台に、謎の教団「オーダー」にお父ちゃんを拉致されたヴァン・ダムが奮闘するという単純なものなので、いつものヴァン・ダム映画の域をまったく出ていません。
ヴァン・ダムが美術品泥棒という設定も、敵の親玉が出てくるのが遅いのも、別に効果をあげているとは思えなかったですね。

邦題も盛りすぎ。呪われたソロモンという副題も意味不明だし。
呪いなんて出てこないぞ、これ(汗)。

それでも、ヴァンダミング・アクションを観る映画としてならそれなりに暇つぶしとして使えます。
必殺の空中股割りキックや、香港映画のような冒頭の雑な泥棒シーン、カーチェイスやバイクチェイスなど、そこそこのアクション濃度。
いかにもヴァン・ダムって感じでウキウキしますよ。
あくまでヴァン・ダム好き限定ですけれど(苦笑)。

宗教や、それに絡む十字軍などの歴史がテーマとしてありますが、そこまで深く語られるわけでもないので肩肘はらずに観られます。
ヴァンダマー(勝手に作った造語です)を目指す初心者向けかもしれません。
ラストには見事なマッチョも無理やりに拝めるし、たまにはヴァン・ダムをいかがでしょうか?


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