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永遠の語らいのcamusonのレビュー・感想・評価

永遠の語らい(2003年製作の映画)
3.5
序盤はポルトガル人の美人歴史学者が幼女を引き連れて、
夫の勤務地インドに向けて、
地中海、紅海沿いの古代文明都市を探訪する様子が延々と続きます。
(ポルトガル→フランス→イタリア→ギリシャ→トルコ→エジプト→イエメン)

古代都市の景色は、それぞれ特色があって面白いのですが、
船での移動時には、船の舳が波を切る部分のアップが延々と続いたり、
船の発着時には乗船客の乗降シーンを延々と映したり、
ちょっと間が悪いなと思うほどにゆったりした時間が続きます。

歴史の勉強にはなるものの、
エンターテインメントとしてはどうしたものか、
と思いつつ見ていると・・・

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これまでとはうってかわって、カメラが船内の食堂に移動します。
船長役にジョン・マルコヴィッチ、
船長から夕食の席に招待された3人のマダム
フランス人女性実業家役にカトリーヌ・ドヌーブ、
イタリア人モデル役にステファニア・サンドレッリ、
ギリシャ人女優役にイレーネ・パパス
と一挙に役者が揃います。
4人、4カ国語による語らいがごく自然に繰り広げられ、
驚かされます。

各界で名を成す癖のある熟女たちを相手に、
しなやかに立ち回る船長に惚れてしまいます。

そして次の日の夕食の席には、
ポルトガル人美人歴史学者とその娘が加わり、
5カ国語による語らいに・・・

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そして、終盤には、さらに驚きの展開が・・・


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大きく3つのパートに分かれていて、
次のパートに進むとガラッと作品の色が変わり、
驚かされるという作品です。

ちょっと他の作品にない変わった感触で面白いのですが、
反面、何回も使えない手法だなとも思いました。
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