いつも同じ一本の映画を撮っているかのような成瀬こそ脚本と演出が肝。そういう意味で、つづきの次回作につなげるためにこそやってんじゃねえかと思うようなフェイドアウトがまたこの映画は死ぬほど間延びしてて、…
>>続きを読む例によって原節子と夫の間には子供が存在せず、不幸ではなくてもどちらかと言えば悲壮な表情を見せる訳だが、ラストの紙風船バレーでは原節子がトスする際に佐野周二を激励することで謎の爽快感に込み上げてくるも…
>>続きを読む当時の梅ヶ丘駅周辺の街並みが多く出てきて面白い。
まだ道路は舗装もされていない時代なんですね。
さすがに野良犬を可愛がっていたら近所で被害があれば責められるのは仕様がないかと。
夫婦の小競り合いと…
【そこはかとない滑稽さ】
倦怠期を迎えた夫婦(佐野周二、原節子)のお話。
そこに新婚旅行に行って夫とケンカをして飛び出してきた姪(香川京子)や、隣に引っ越してきた夫婦が絡んできます。
大げさでは…
面白かった。香川京子が日本地図を描いたら夫に"胡瓜か?"って馬鹿にされたと愚痴を言う場面、共感しながらも笑いを堪えきれない原節子が良い。女性側の愚痴を聞くのが面倒なのか適当にあしらう佐野周二の気持ち…
>>続きを読む原節子の少しくたびれた気だるい美しさと、隣の若い奥さん(根岸明美)の健康的な美しさが対照的でどちらも楽しめる(笑)。夫(佐野周二)は胃の弱いしがないサラリーマンで、田舎に帰ることばかり考えているが、…
>>続きを読む小津映画にも似た長屋もののホームドラマだが、演出や編集は時にやわらかで、舞台のように流麗な動きも。
しかし提起されたジェンダー問題は解決されずで、作風はかなり斜めに構えている。シニシズムを持ち込むの…
2016/11/11鑑賞(鑑賞メーターより転載)
夫婦ってそんなもんだよね、という事柄をその言葉一つで終わらせずに2時間描くとこういう形であるという感じの、家族の機微を描かせたら小津安二郎と並ぶ両横…