シリアスさとコミカルさの共存した台詞の応酬の魅力。
夫婦(家族)は最も近い他者である。
故に室内シーンで多用される奥行きのある部屋1にいるAさん、部屋2にいるBさんを同時に捉える構図によってその境…
仮にもし本作が小津安二郎『晩春』の続篇だと仮定してみたら急に面白みが湧いてきた。
細部を見ると台詞の掛け合い一つ一つにかなり神経が使われているが、全体は大味にならないように小気味よくまとまっている…
成瀬巳喜男3本目、1番好きかもしれない
戦後間もない頃から既に、家父長的な夫婦の在り方に対する反発みたいなものってずっとあるんだな(ってドライヤーの「家庭」観た時も思った気がする)
そんなクソしょう…
マンネリ化した夫婦の局面を、都会を舞台に、近所付き合いの煩わしさ、リストラ、生活の苦しさ、夫の病、階級差などの問題とともに描いている。
だが、この驟雨も、「妻よ、薔薇のようなれど」と同じく、コミカル…
観た中では圧倒的に成瀬のベスト
夫婦という関係のリアルではなくリアリティがある。そう思わせてくれる会話に見せかけたアクションの応酬。それが最後の紙風船に集約される。
画面の奥行きと境界線の作り方が凄…
このレビューはネタバレを含みます
“しっかり!もっと強く👊その意気で♂️”
惚れ惚れする風船🎈エンディング。
登場人物皆口を開けば“男ってものはね~”と。溝口言うところの実に“キンタマのない”成瀬らしい作風だ。『めし』のほのぼのユ…
愚痴と羨望のダイアローグ。軒先もいいけど、室内の動線とつなぎが見事。外出すれば、うざったい町内会が跋扈する。足に絡まったネクタイを無言で取る原節子の顔に影が落ちる。その予期。退職金起業計画食事会から…
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