排路

驟雨の排路のレビュー・感想・評価

驟雨(1956年製作の映画)
5.0
すごすぎる。はじめに姪と夫婦の三角関係でお芝居の凄さが露呈してしまっていて、原節子ってこんな顔してたんだと思う。とくに香川京子の話をうんうんいいながらきく横顔。あと、「バカ」って結構はっきりいうこと。相当力が入ってるように見えたもんだから、つぎお隣さんとの妙な四角関係?が始まりそうなのが、(帰り道に佐野根岸の2人が夫婦みたいになって、画面の奥から原節子、手前から小林桂樹がそれぞれ中央に集まって、正しい?パートナーと自分の家の門をくぐる)ミスリーディングだと思ったけど、平和なんとかと銘打たれた町民会議(世田谷梅ヶ丘!)で、犬の話から連想ゲームみたいにめいめいの話をし始めるのに象徴的な連鎖を、結局成瀬自身も止められなかった、とにかくすごい映画だった。
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