くぅー

ベロニカは死ぬことにしたのくぅーのレビュー・感想・評価

ベロニカは死ぬことにした(2005年製作の映画)
3.3
自殺を決意した若い女性・・・睡眠薬の大量服用による自殺を決行したものの、失敗して運び込まれた先は何とも不思議な精神病院。
しかし、すぐさま余命一週間の宣告を受けるのだが・・・死ぬ覚悟はできていたはずなのに、変な患者達と触れ合う猶予期間で、心境に変化が出て来るのだった...


原作は有名らしいが、例によって未読で挑戦も・・・なるほど、毒には毒を以て制すならぬ、死には死を以てという設定の巧さに尽きる作品でしょうね。

そんな本作のキャッチコピーは、何と "本当に幸せなセックス、したことある?" とこちらもインパクトはあって・・・ただし、やはり女性に感想を聞きたい内容であるだけに、どうなんでしょう。

そして、舞台劇の様な演出も本作の特徴ですが、ちょっと戸惑ったのも確かで、好き嫌いは別れるテンションかも。

なお、俳優陣では、まずは真木よう子・・・身体を張った熱演は紛れもなく彼女の代表作となるでしょう。
対するは静かな演技ながらも存在感をきっちり残す、イ・ワンがいい。
さらには、風吹ジュンに荻野目慶子に市村正親らのベテランが流石の芸達者ぶりを披露してるが・・・中でも中嶋朋子の怪演ぶりが印象に残る。

そんな訳で、いろいろ興味深く見れましたが・・・って、これは感想に困る作品であり、そう意味では死にたくもなり、何だかすみません。
くぅー

くぅー