マメコ

吸血鬼ハンターDのマメコのレビュー・感想・評価

吸血鬼ハンターD(1985年製作の映画)
3.4
株式会社アニプレックスの創立に至った記念作品らしい(創立理由はのちほど)

ライトノベル『吸血鬼ハンターD』の最初の映像作品(OVA)であり、西部劇風かつ永井豪的な作画が特徴

先にお伝えすると、ジャケは詐欺笑 こんなシーンはないし、画風も違う(このジャケはキャラクター原案の天野喜孝作)
もっと言うと、ジャケに近い作画は映画版の方です

すなわち、天野喜孝っぽさはほぼ活かされておらず…笑 原作著者の菊地秀行(ちなみに菊地氏の弟は菊地成孔らしい)も、本作を「安っぽい」と批評している 私もそう思うよ まぁ難しいのは重々承知だけど…(天野の画風で動かすってこの時代無理すぎるだろうし)でも、もう少しやりようがあったと思う

しかし本作は、国内の反応はそこそこながら海外ではウケて、最終的には映画化し、これまた海外で大ヒットとなったのだから、チャンスがどこに転がってるかなんて本当わからない(というか、ダークファンタジーやゴシックホラーは海外のがウケ良い傾向にある)

一番酷いのはお色気場面 男子向けだろうから仕方ない部分もあるけど、ヒロインは常にパンツが見えている笑笑 なんでだよ笑笑 意味もなく服を引き裂かれておっぱい丸出しになるし
そういうちょいちょい低俗な演出で雑に作ってる感じがして、個人的にはあまり好かんかった

ヒロインとの恋愛にしても、本作はD(主人公)がお色気に流されそうになる一方で、映画版ではそうと言わないもののヒロインと心が通ったんだな(エッチの比喩じゃないよ。本当に心と心がね)とわかる演出があったりと、やはり格段に映画版の方が粋で洒落ている

ということで、まだ観ていない人には絶対に映画版をおすすめする

あと、映画版同様、エンディングが酷い…笑 聞くところによると、まだ売れる前のTMをプッシュすることありきの製作だったから仕方ないっちゃ仕方ないんだけど、いくらなんでもな〜

最初に言ったアニプレックスの創立は、上記のような「推したい音楽と抱き合わせでアニメを売る」ビジネスをおこなうことが目的だったらしい この時代よりはアニメが信頼される世の中になったんじゃないかな…と思うけど、実際はどうなんだろう
マメコ

マメコ