4月17日、ご縁により漸く三船敏郎氏の墓前に立ち、手向ける事ができました。
私の少年時代にはまだ氏は生きておられましたが、残念なことに当時の私は黒澤映画を観ておらず日本、そして世界へと数多の影響を齎し、途轍もない功績を遺して来た方だということも知らなかった時でした。
この世を去ってから幾十年経ちましたが“縁”とはまこと不思議なもので、このような形で対面することになったわけですが、まさに生前の三船氏を象徴するかの如く堂々とした佇まいの墓石、墓誌、そして両脇に構える石灯籠が力強く、その場が凛々しくも感じました。
これまでも、そして、この先も私の中で氏は日本最高峰の俳優です。
この世に素晴らしい作品を遺してくださり、もう感謝しかありません。
そして長年の俳優生活、お疲れ様でした。
俳優という域を超え、ひとりの人間として
また、同じ日本人として、“三船敏郎”という偉大な方が居たことを誇りに思います。