健一

七人の侍の健一のレビュー・感想・評価

七人の侍(1954年製作の映画)
4.9
勝ったのは農民だ!

28年ぶり2度目の再鑑賞です。
観るには ちょっと覚悟が必要ですね。
3時間27分。気軽に見れる作品ではないですよね!
遅ればせながら今頃ワクチン接種をしました。
本当は9月に打つはずだったのですが、実家が火事🔥🧯になってしまい ワクチンどころではなくなってしまい、今頃になってしまいワクチン有給中の今回 この大作に挑みました。😅

1991年11月の東宝洋画系列でのリバイバル上映。
数年前の『午前10時の映画祭』でのリマスター上映。
いずれも満席完売で映画館に入れなかった。
あの時の悔しさは今でも残っている。
日本映画不朽の名作。というか『とりあえず、これ観とかないと。』の代表的な一本。
世界中にいる映画監督たちが『お手本』にしている作品。
そう。映画界にとって『教科書』でもあり『聖書』のような存在の作品。

うん。大満足!
えっ? もう3時間半経った? というくらい一気に見入って終わってしまった。
とは言え「椿三十郎」を観た時もそうだが、古い作品ゆえ前半の30分くらいはホント聞き取りずらい。
可能ならば 日本語字幕付 で鑑賞することをおすすめする。

個人的な意見ですが、もう完全に志村喬さんが主役の作品ですよね!
彼の たたずまい、笑顔、ザ・リーダー。
この圧倒的な存在感。志村喬さんが本作に出演していなかったらこの作品はこんなに世界的に有名な作品にはなっていないのでは?と思う。
三船敏郎も勿論 凄かったが、側に志村喬さんが居てくれたからあんなにめちゃくちゃな役柄を飄々と演じられたのかと感じた。

『侍探し』『戦いへの準備』『村人たちとの交流』『野武士との決戦』と。
精密に練られた構成がホントにお見事!
だから3時間半の長尺も全く飽きずに観てられるのだ!
クライマックスの豪雨での決戦シーンのダイナミックな映像は圧巻!

難点を言うならば、敵の野武士たちのキャラを全く描いていないので、殺されても何も感じない。
あと、弓矢🏹で射止められても矢先が ちょこんと 刺さったくらいや 剣闘シーンもそんなに深く斬っていなくて『そんな程度で死ぬ?』と感じてしまった。
まぁ、昔の作品ですから😅、その辺はご愛嬌で😅😂。

しかし、日本が世界に誇れる作品であることは間違いない!
まだ観たことないかた。
この年末年始にいかがでしょうか。

2018年。🇬🇧BBCが選出した
『史上最高の外国映画Best 100』
にて 第1位。
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