サム太郎

七人の侍のサム太郎のレビュー・感想・評価

七人の侍(1954年製作の映画)
3.5
チネチッタの100周年記念上映にて 最初すごい… いくら音調整してくれてるとはいえ圧倒的音割れで母国語の映画なのにマジで何も聞き取れない… って不安だったんですが鑑賞中に急速にリスニング力が爆上がりするスピードラーニング状態に陥ったため問題なく楽しめました 私は「世界的に有名な監督の不朽の名作」とかいわれるとそれに呑まれたり引きずられたりしてしまうので警戒して見たんですけどまあ… おもしろかった… 一瞬だったね4時間… これを見た海外の人がゲームに「クロサワモード」を実装してしまう気持ちもわかりました(ゴーストオブツシマ) 戦国時代の百姓の村は風が強い。山から吹く風がそのまま藁葺き屋根の家々の間を通り水田を抜けて何もない野へと消えていく タイトルどおり7人の侍がクローズアップされる作品だと思っていたので4時間もある割にけっこう侍たちの扱いに差があるな… 監督の弁慶の萌えどころは身分の差を勢いよく踏み越えて人々のあいだを繋ぐキーパーソン・菊千代にあるんだな… まあ三船敏郎だしな… と思って見ていたが死ぬときは浪人も百姓も野武士もみな今際の言葉もなく平等に死ぬという点にただしい無情さを見た でも黒澤明は自分の愛猫に菊千代って名前つけてたらしいです
サム太郎

サム太郎