たにたに

七人の侍のたにたにのレビュー・感想・評価

七人の侍(1954年製作の映画)
4.5
【大いなるリーダーの存在】2023年37本目

素晴らしきエンタメ映画。
世界中の映画人達に多大な影響を与え続けてきた今作は、緻密な計画のもと行われる7人の侍達による百姓救出撃。

莫大な予算をかけて撮影された本作の見どころは、野武士との最終決戦。
マルチカメラを利用した多様な視点転換は役者の躍動感を表現し、また、戦略を明快に描写することに成功している。

敵陣の数を把握して、それをバツ付けて消していくのもわかりやすいですね。


黒澤明といえばの三船敏郎のスター性も光り、その死に様も何故だか美しく見えてくる。
本作の主人公は志村喬なのであるが、彼の卓越した佇まいも味があって美しいし、その信頼感といったら凄まじい。


まるで実写版ワンピースを見ているかのような見事なチームワークと、個性輝くメンバーの活躍は現在の映画界にも莫大なインパクトを与えているに違いない。
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