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七人の侍のエニグマのレビュー・感想・評価

七人の侍(1954年製作の映画)
4.2
長さと古さで敬遠してたけど意を決してやっと見た。面白かった。U-NEXTには日本語字幕ついてないから最初は本当に何を言ってるか分からないほどの音声の雑さだったけど、ネットを見て補完しつつ見進めたところ、段々慣れていくと共にこの作品に引き込まれていった。

まず七人の侍皆キャラが立っていて良い。中でも異質で自由奔放な三船敏郎演じる菊千代が物語の推進力となり爽快さを感じさせる。冷静沈着で腕の立つ久蔵や若さ故に色々な弱さを見せる勝四郎が特に好きだった。
野武士に対抗するための仲間を集める展開とか、分断させて虱潰しに敵を倒していく戦略的な戦いなど見所も多く、コミカルさもあって楽しめた。5分間のインターバルもあるんだな…長いもんな…
『今度もまた負戦だったな・・・いや、勝ったのはあの百姓達だ、儂達ではない』というセリフと刀が刺さった4つの墓が映るラストは何とも感慨深いものだった。

長いのとセリフが聞き取れないのが個人的に難点だが、色褪せぬ名作だった。
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