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七人の侍のperipateticSのレビュー・感想・評価

七人の侍(1954年製作の映画)
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幻想としての「地方農村」と思いきや、農民の田舎「風」な言葉に、長野の方言らしきものを度々聞いた。中部地方の言葉がぐっちゃになった感じ?調べたら、架空の舞台らしいが。

農民を意地汚くさせたのは武士じゃないか、という旨の発言、床下の秘蔵食や酒の話、米粒ちゃんと拾い集めるところ、野次馬がちゃんと野次馬なところ、とにかく逃げるところ、など「リアル」でよかった。たとえ階級を跨げて武士になれたとしても、百姓は百姓やるんだとおもう。おばあちゃんが私によく語って聞かせる百姓プライドのことおもいだした。
民衆の仕方なさと、それを煽動した国なるもの等々、大戦への反省も意識されているのか。
人の転びやすさ。危うさ。農民礼讃ふくめて

フィクションの戦闘シーンに釘付けになったのは初めてだったように思う。2部構成の長編、あっという間に感じた
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