ミッチー

七人の侍のミッチーのレビュー・感想・評価

七人の侍(1954年製作の映画)
4.4
🍚七侍(しちさむ)7️⃣

今年最初の映画は友人宅地下室のホームシアターにて、映画のマスターピースを初めて大鑑賞しました🎥
名作と謳われる昔の映画ってどうしても見よう見ようのまま過ぎていきがちでしたが、意を決して観てみて大正解。とてつもない完成度とエンタメ度の高さに心底驚いた😳

尺は長いし何を言ってるか露ほども聞き取れないので序盤は断念しかけたものの、いつの間にか七侍の世界にどっぷり浸かっていて、ずっと楽しいし熱くなるししんみりもする。前半が終わり「休憩」の文字が出た瞬間、面白過ぎて拍手喝采してた👏

ほぼ仲間集めと戦いの準備だけなのに、なんなら前半の方が面白かったまである。
三船敏郎がメインかと思いきや、志村喬の勘兵衛がカリスマ性たっぷりのリーダーだったのがまず意外で、そこに惹かれたり利害が一致したりで集う面々も皆んな魅力的✨
特に好きなのは薪割り流のムードメーカー平八。勘兵衛と並んで菊千代の扱いが上手い😆

そして本作で個人的に最も感動したのもこの平八にまつわる描写で、なんてことのない一瞬なんだけど、平八の服のケツが土でびっしり汚れていたこと。地べたに座るし毎日洗濯するわけじゃないだろうから当たり前なんだけど、こういう時代設定を考えたら至極当たり前なことをちゃんとやってるところが凄い👍
普通に考えたらそうなのよ、衣装って汚れてボロボロになるものなのよ。

ストーリーも今現在全てのエンタメに通じているポイントがてんこ盛りで、ようやく答え合わせができたような感じ。面白いうえに教訓もしっかりあった大名作でした!

【個人的シーン】
・野武士が侵入してくる小道に立つ七郎次の背中を映すショットと、その後ろで呼び刀を地面にぶっ刺す菊千代
・勘兵衛が弓を構えるシーン
ミッチー

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