牛

七人の侍の牛のレビュー・感想・評価

七人の侍(1954年製作の映画)
4.9
スピルバーグ、ジョージルーカスが多大な影響を受けた本作を観てみることにした。

時代は戦国時代の末期、野武士たちの襲撃に怯える農民たちを守るため七人の侍が力を合わせて撃退する、という単純明快なストーリー。

単純なストーリーですが、流れを聞いただけで胸が熱くなる内容だと思った。

農民たちを助けてもなんの見返りもなく、メリットなどないのだが、人情として農民たちを助ける決意をする綺麗な心を持った男たち、それが七人の侍なのだ。

70年以上前の映画にも関わらず、登場人物のコミカルさやカメラワークは観ていて飽きない。これが世界のクロサワなのかと思った。イギリスBBCでは映画史上最高の外国映画としてこの作品が選ばれているようだ。

野武士たちを撃退するために作戦を練ったり、待ち伏せするシーンはプライベートライアンの終盤の戦車戦を思わせる。

また、若い侍の勝四郎が奮闘するのだが、その姿はライアン二等兵を思わせる雰囲気で、勘兵衛との関係はスターウォーズのジェダイの騎士の師弟関係を思わせる。

スピルバーグやルーカスが多大な影響を受けプライベートライアンやスターウォーズを作ったのが伺える。

世界的な傑作は今の時代でも燦然と輝く映画界の金字塔なんだなと思った。
牛