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七人の侍のshihoのレビュー・感想・評価

七人の侍(1954年製作の映画)
4.3
初☆黒澤明!
3時間越えで白黒か〜となかなか構えていたけど、内容的にはわかりやすく面白かったです。
字幕にも大変助けられました。

まずなんと言っても馬の迫力!
現代も時代劇に出る俳優さんは馬術訓練するって言いますけど、なんかもうそんなレベルじゃなくて、馬で駆けるって迫力ヤバイ。
CGもない時代だから全部ガチだよね。馬で走りながら弓を射るってすごい技ですね。昔の武士って体幹凄かったのやろうな。

野伏が攻めてくるシーンの縦に長い撮影方法(上から野伏が馬で降りてきて、里では百姓がバタバタしてる)はリアリティがありました。

あと、やはり登場人物達の純日本人ぽさ。今って、皆小綺麗過ぎるのかなぁ。男は男らしいし、男ばっかり出てくる中での女優さんの艶かしさがヤバイです。志乃の髪洗いシーンのアングル。野伏に囲われてた女性の表情も凄まじかったですね。
女の私でも「うおぉ!女人!!」ってなりました笑

キャラクター達も魅力的でした。
七人の侍のリーダーである島田勘兵衛(志村喬)の落ち着きようと深い眼差し、物腰柔らかだけど冷静で力強く侍たちと百姓を束ねる姿はまさに素晴らしきリーダーの器。
雨の中の決戦シーンで弓を射る姿がかっこいいですね。
「いや、平に平に」って言ってみたい笑
「守るは攻めるより難しい」みたいな台詞もカッコ良かったなぁ。

三船敏郎(この人が三船敏郎なんだ〜!)演じる菊千代はとにかく見せ場が多かった印象。酔っ払ってるシーンはちょっと長くてくどくも感じたけど、百姓達が落武者狩りしてて…って時の演説は名シーンですね。感情のままに自分勝手な行動が多かったので「菊千代〜!!やめろって〜〜!!」と何度もイライラしましたけど、憎めない奴ではあった。

志村喬も三船敏郎も物凄い顔力。
間違いない。
あっ爺様の「侍雇うだ」のシーンが一番顔力あったけどね!笑

七人の侍のキャラクターは皆好きだったけど、途中五郎兵衛と七郎次がゴッチャになって観終わってからもう1回スカウトシーン見直しました笑

久蔵はクールでメチャメチャ出来る男でしたが、皆が笑う場面では一緒に笑顔になってるのにキュンとしました。やはりクールで強い男がモテるのである。うん。

私は五郎兵衛が一番好きでした〜。あの人柄の出てる笑顔に安心する〜(o^^o)

野伏から村を守るってもっといきなり斬り合いみたいにするのかなぁと思ってたけど、作戦を立てて敵を分裂して一騎ずつ倒していくのも面白かったし、ちゃんと百姓を訓練して全員の力で闘ってるのが良かったですね。

自分の仕事を全うする人はカッコいい!うむ!
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