花とみつばち

雨のニューオリンズの花とみつばちのレビュー・感想・評価

雨のニューオリンズ(1965年製作の映画)
4.0
Wish Me A Rainbow
愛の虹と星を下さい……
ウィリーがアルバのドレスを着て歩く線路、ここから物語が始まる。
砂埃、熱気、寂れた田舎町。そこで鉄道員を相手に営む下宿。娘のアルバを売り物にして酒場を盛り上げるママ。
そこに鉄道調査員としてやって来るオーエン。アルバはすぐさま彼に興味を抱き始める…
アルバ、ナタリー・ウッド。
オーエン、ロバート・レッドフォード。

私はこの美しい2人に似合わない舞台だと感じる。特に下宿と品の無い客。ママのアルバの親離れできないのを利用して男の客でのし上がらせようとする品の悪さ。物語の中心である寂れた田舎町が嫌いでしっくり行かない。
で、もう1人。J.J.、チャールズ・ブロンソン。共演者が素敵なんだけど、スタイリッシュなムードに欠けるのが残念。

終盤、アルバとオーエンが暮らすニューオリンズ。このシーンは雨がお洒落で2人によく似合う。トレンチコートとハットを着こなすナタリー・ウッドが素敵。
ずっとこちらが作品の舞台だったらと思ってしまう。
だけど、この作品突然話しが終わってしまう。アルバのある事を暴露するママ。ニューオリンズにやって来て、また娘の幸福を邪魔して悲劇が起こる。
アルバのした事ってそんなオーエンが幻滅する事柄だろうか…それを煽ったのもママだと思うから( メンフィスに行くと )。

そしてまた舞台が寂れた田舎町の線路。悲しさだけが漂う。

ロバート・レッドフォード主演作品は、「 雨のニューオリンズ 」「 追憶 」「 華麗なるギャツビー 」の3作品がお気に入り。
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