mizuki

ベスト・キッドのmizukiのレビュー・感想・評価

ベスト・キッド(2010年製作の映画)
4.5
もう、めっちゃよかった。。。

エンドロールのオフショットに、唐突にドレとウィルスミスの写真がぽんって出てきて、「え、息子!?…確かに似てる!!」ってなった。ウィルスミスの息子、ジェイデンスミスも、ジャッキーチェンも、身体能力が高くて興奮しっぱなしだった。ジェイデン、バリバリ戦ってるのは超かっこいいんだけど、初心者の時の演技うますぎる。ジャッキーチェンは当たり前にあのレベルなの何???最高です。永遠にヒーロー。すまし顔だけど実は強い、がちゃんとかっこいいのずるい!!
ジャッキーチェンが本領発揮するまでが長い!焦らして焦らして焦らされるけど、その分ご褒美感がある(笑)


名言が多くて、、これ、一見ベタって思うけど、ここまでやったら逆にベタではないというか、孔子の教えとか、どんどんそっちの、本質主義に寄っていっていた気がする。"優しくないと本当に強くはなれない"って、ほんとそれな〜〜。人を殺せるほどの力を持ったなら、仕返しするために使うのはもったいない。自分の品位を下げるから。いじめてきた相手に対しては、自分の強さを見せて過小評価を取っ払ってもらい、対等に接してもらうようにする。あとは、自分や大事な人を守るために使うのが最高に粋。まさに最初のハンさんのシーンのように。

上着を脱ぎ着する一連の動作も全部カンフーだよ、「カンフーは人生にあり」だよっていうシーン、なんかわかる気がした。カンフーはやったことないけど、小学1〜2年生の時にバレエをやっていて、幼心ながらに思った。足を振り上げて下す時、バーンって下ろしちゃいけないんですよ。すっと、音を立てずに下ろさなきゃいけない。そして、音を立てずに下すのには力がいる。つまり、物理的には"強くないと優しくなれない"。バレエで習った動作は、生活にも生きる。おしとやかに生活するには、内側がムキムキでないといけない…!
生活がバレエに生きる!という体験をする前に辞めてしまうほど浅すぎる歴だけど(笑)、そんな2年足らずの経験が、今でもずっと思い出されるくらい自分の一部になっている。美しい姿勢は筋肉がちゃんとついてないとできないということ、所作は指先、つま先まで意識することで美しくなるということ。いつでも綺麗な姿勢、美しい所作は無理なんだけど、どうやれば美しく見えやすいかを知っているだけでも自分にとってはでかかった。


いい洋楽がいっぱい流れててよかった!!Poker FaceとHigher Groundが一つの映画で流れるのはなかなか贅沢だな。
mizuki

mizuki