さく

ベスト・キッドのさくのレビュー・感想・評価

ベスト・キッド(2010年製作の映画)
2.0
ということで次はリメイク版を鑑賞です。原作に比べポップな感じが増して大衆受けはしそうな出来栄えになっているし、主役の子はダニエルのクソに比べて可愛らしくて好感が持てるし、ヒロインの子もアリのビッチに比べれば美人とは言い難いまでも可愛らしくて好感が持てる。

だがしかし、主役のドレは元から運動神経が高くちょっと鍛えれば強そうだし、隠キャでも無いし、ミヤギさんの代わりはいったハンさんもジャッキーだし、ジャッキーなんだから強いに決まってるし、どうも根本的にコンセプトが崩壊しているように思える。隠キャの弱い奴がこれと言って強そうでもないじじいの元で修行して強陽キャを倒すから物語として成立するわけであってだね。

原作オマージシーンも所々あるのだけれど、ハエを箸で掴むシーンも後で生きてこない(原作では主人公の隠れた才能を示すメタファーとして効いていた)し、ハンさん告白シーンの後の修行後の決めポーズも、後の対戦に全く生きてこない(せめてこの時のポーズをフィニッシュ技とすべき)。どうも「下手くそ」である。

主人公とヒロインのダンスのシーンとか凄くよかったし、他にもいいシーンはあったけど、原作の方がいいですね。
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