あはは、こういうのをホントの“腐れ縁”というのでしょうね
革命家で爆破のプロであるジョン・マロリー(ジェームズ・コバーン)と山賊の首領であるフアン・ミランダ(ロッド・スタイガー)が出会います
やがて二人はメキシコの革命に加わる羽目に・・・
感想です(思いつくままに)
ジャンルは西部劇となってますが、自分的には一味も二味も違って見えました
まずは音楽なんです
流れる曲がちっとも“西部劇”を感じさせない・・・むしろ憂いとか哀愁を帯びているんです・・・調べるとエンニオ・モリコーネが担当していました
男性(?)の歌声で♪『ション・ション・ション』って、度々出てきますが、それが頭にこびりつて・・・笑
それと、西部劇特有の“男の闘い”・・・には違いないのですが、何なのでしょう、この“しんみり”とした感じは?
やはり、西部劇というより“男の友情”的な人間ドラマが勝ってるか?
あと、軍の銃殺シーンや、市民の大量虐殺シーンなど描かれていますが、これなどからは戦争ドラマにさえ感じます
また気になったのが、時に“見苦しい”とさえ思える人の顔の“アップ”映像これほどまでに多用する意図は、監督さんにでも聞かないとわかりませんが、セリフ以上の効果を発揮していたのは間違いありません
橋の爆破、列車の衝突・・・これはもう、スペクタクル
それと、主人公の二人(男)は夢の国アメリカを目指すのですが、製作された年代的には“アメリカンニューシネマ”と合致しているので、どこか「明日に向って撃て!」(1969年)の匂いすら感じましたです
以上、あれこれでしたが、セルジオ・レオーネ監督=西部劇、いやマカロニウエスタンが浮かぶ自分などには、尚のこと異色の西部劇・・・そう、歴史の波に翻弄される二人の男からは、娯楽を超えた人間ドラマが見えてきました
【追伸】
それと、どなたか教えていただきたいのですが・・・“タイトル”についてです
「夕陽の・・・」って、あまりに(と言いますか、全然)合ってないじゃないですか
で、今度は原題を見ると、なんか長ったらしくて余計わからない
エンドロールにはDUCK YOU SUCKERと出ているのですが・・・
さっぱりです