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白いリボンのものレビュー・感想・評価

白いリボン(2009年製作の映画)
3.8
薄暗い暗がりに連れ込まれ、見たくないものを無理やり見せられたような気分にさせてくれる映画です。
強者から弱者へ、大人から子どもへ。理不尽な暴力と搾取はあらゆる所に存在していて、映画が進むにつれ息苦しくなってきます。

1つ事件が起き、その事件の真相が明かされる間もなく、また事件。前の事件はあっさり忘れられる。その繰り返し。

子だくさんの牧師(こいつも曲者だ)の1番下の子の、愛らしくて純新無垢な言動が、この村の状況下では逆に危なっかしいものに見えて、ハラハラしてしまう。こんな世界の中では、誰も信用してはいけないし、優しくしたって利用されるだけで無駄だよ。空気を読んで子狡く立ち回らないと。と教えてやりたくなります。

しかし、こんなスカッとしない映画の方が、色々考えたり学びがあったりして、何だかんだ面白いんだよな。。
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