てっちゃん

白いリボンのてっちゃんのレビュー・感想・評価

白いリボン(2009年製作の映画)
3.8
とてもお久しぶりのハネケさんです。

私:どうもご無沙汰しております。
ハネケさん:なんやお前は?
私:ほら、たまに脳内妄想会話している私ですよ!
ハネケさん:ああ、、えっと、ごめん誰だっけ?
私:なにわざとやってんすか!ほら、ファニーゲームで初ハネケさん作品に触れて、激鉄をくらった私ですよ!
ハネケさん:そんな奴ら、腐るほどいるしな。そんなことより今回はどうした?
私:そんなことよりって!!、、えっとですね、白いリボンを鑑賞したんですけどね、、
ハネケさん:ああ、それがどうした?(ニチャリ)
私:あのですね、登場人物が多くてですね、最後まで人物相関がよく分からんかったんです、、
ハネケさん:ふん、だからどうした?(ネチャリ)
私:だから物語にあまり没頭できることなく、あれ?この人誰だっけ?この人とこの人どんな関係だっけ?この人前からいたっけ?とか、いろいろ考えしまいというかそっちに意識が持ってかれて、よく内容を覚えていないんです、、
ハネケさん:あっそう、お前そもそもが記憶力ガタガタだよな?(どや!)
私:あっ、、(赤面)
ハネケさん:お前なあ、もう一度観てからここにこい!はい!次の人!
私:は、はい、、失礼しました、、

といった具合に、今回もハネケさんとの脳内会話を楽しんだのが本作です。
お察しの通り、人の顔と名前を覚えるのが極端に苦手な私ですので、本作みたいなたくさんの登場人物が出てくる作品はお手上げ状態なのです。

しかしながら登場人物が多いのは事実ですが、わけわからん作品ではなく、はっ!とさせられる美しすぎるショットの連続、モノクロならでは色彩美、メタファーの数々、ユーモアある会話、、とハネケさん印を満喫することができます。

特に本作で印象的だったのは、とある事件が起こり、次々と事件が起こっていくのだけど、本作はその事件を巡る、人の心情を描いているところ。
心情であるから、明確な回答はない。
だから想像する。
表情の僅かな変化、空気感とかを感じる必要がある。

カメラは全く登場人物に寄り添っていない。
だから想像するしかない。
そこもハネケさん印ですよね。

そんな風には思ってみたけど、いかんせん登場人物が多くてな、、
ハネケさんとの会話もしたいので、リベンジを果たしたい作品でした。
てっちゃん

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