ろまらん

白いリボンのろまらんのネタバレレビュー・内容・結末

白いリボン(2009年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

何をどう聞いて勝手な想像してこの映画を長い間見ていなかったのか、ハネケ苦手とか言ってたのか、また呆れました。
自己分析すると何かで見た鳥籠のワンシーンから妄想が広がったようで、それぐらい力のある不穏な映像と言うことか。
素晴らしい映画でした。白黒の美しい映像と的確な演出で語られる恐ろしい物語。
偏狭で偽善的な大人に囲まれて、いつも本心を隠したり嘘をついたりして自分を守ってる子どもたち。閉鎖的な環境や酷い躾で成長につれて心が歪んでいく様子が痛々しい。残酷な描写も必要最小限で暗示的なのが却って恐ろしい。
先生は呑気過ぎるけど、彼のナレーションと純朴なエヴァとの描写があるからちょびっと救われる。幼い男の子の野鳥のエピソードも本来子どもが持っている純粋な優しさを完璧に表してた。
配信は嬉しいけど、タイトルロールはドイツ語で、始まったら仏語の吹き替えになってたので、独語ので見たかったなというのはあります。
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