MoscatoBianco

白いリボンのMoscatoBiancoのレビュー・感想・評価

白いリボン(2009年製作の映画)
3.5
モノクロにすれば芸術点UP⤴

絶妙にいい感じで仕上がった超イヤな映画です。長めでモノクロなのに寝ませんでした。

ドイツの架空の村が舞台です。北の方で寒い設定です。
第一次大戦直前です。開戦とともに映画は終わります。でも映画と戦争は関係ありません。田舎だし。

主な登場人物は、医師と牧師と男爵です。八つ裂きにしたくなる人たちです。
あとは彼等の妻子・関係者等。
学校教師が語り部 兼 良心&ロマンス担当です。

バラせるネタがあまりありません。劇中でバラしてくれないからです。結局わからないまま。それがネタバレ?

注目は少年少女軍団です。この人たちが来たる全体主義独裁国家を支えることになります。こういう時代に結果的に下地から養成されたわけです。

よく見るとジャケット写真が象徴的です。この少年は泣いています。牧師の息子です。父からオコられている場面です。目つきでわかりますが、凄い怒りです。

ラストで、男爵夫妻と息子が一緒に教会に入って来ます。夫人の計画は未遂に終わったんですネ。残念でした。でも、さもありなん です。
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