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三人の顔役のtunicのレビュー・感想・評価

三人の顔役(1960年製作の映画)
4.0
シャバに出れば何とかなる、その一念のみで考えなく脱獄したもんだから、愛人や舎弟から面倒くさい奴扱いされて親分かわいそう。土砂降りの雨にネオンが浮かぶ屋根が連なるセット、なんとなくモンパルナス感あってよい。梅次版ジャン・ギャバン映画という感じで憧れが詰まっていた。

愛人の京マチ子となかなかやれず、性欲高まり過ぎて変な夢みちゃったり、長谷川一夫にこんなことやらせていいのかと思うけど、こういう身も蓋もない梅次印の描写が嬉しい。菅原謙二が経営するストリップ劇場のポスターの上演タイトル「穴にツバをかけろ」どうでもいいけど忘れられない。この言語感覚!

2018.10.8
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