らんらん

三人の顔役のらんらんのレビュー・感想・評価

三人の顔役(1960年製作の映画)
3.0
刑務所を脱獄したヤクザの大親分長谷川一夫は、シャバに出ればこっちのもん!川口浩や菅原謙次といった子分たちが高飛びを助けてくれる、愛しい恋人京マチ子もさぞ待ち焦がれているだろう、ぐふふとか思っていた
だが無常にも現実は厳しく、、、ってお話

最初のほうは自分を売った裏切り者は誰なのか?川口浩か菅原謙次しかいない!どっちだ?ってことが焦点になるんだけど
途中から今となってはそんなことどうでもいいみたいな展開に
つまり親分はみんなが諸手を挙げて歓迎してくれると思ってたんだけど、みんなからするとせっかく上手くいってたのに今更出てくんなよ、お呼びじゃないよみたいな

とにかくもうみんなが裏切るの、ここまで来ると親分の方に非があるように思えちゃう、どんだけ人望ないのよw
みんなの心が離れたことを知りただ去っていけばまだかっこいいのに、見苦しくも全員に復讐をしようとする
引き際が肝心ですよ、女々しいなーって思う
そういう点では長谷川一夫ははまり役なのかもしれないが
その一方で長谷川一夫にしてはいつになくギラギラしてたなー
愛しい恋人マチ子様にワクテカして急かしたり、麗しい野添ちゃんにムラムラして襲ったり

シネマヴェーラ渋谷の大映映画特集にて鑑賞、キャスト的に今回の特集の目玉だと思う

豪華キャストが揃ったってことで期待はそこそこあったんですが、映画の出来としてはいまいちか、スターの共演を楽しむだけの映画って感じです
出演者のほとんどが裏切ってくるので、どうせこの人もって疑心暗鬼にさせる点では良く出来ているかも
その点で勝新太郎や野添ひとみはおいしい役かと
京マチ子は相変わらずの妖艶さ、露出も多く頑張ってるとは思う

けどなんかイマイチ感がしちゃう、みなさんあまり魅力が出ていないような、、、
たぶんお話がつまらないからキャラクターも活きてないんだと思う
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