オーウェン

最後の晩餐のオーウェンのレビュー・感想・評価

最後の晩餐(1973年製作の映画)
3.8
このマルコ・フェレーリ監督の「最後の晩餐」は、数人の男女が、ある邸の中に閉じこもり、朝から晩まで徹底して食べたり、飲み続けたりして、そしてあげくの果てには、排泄物を垂れ流し、皆が皆、食い過ぎのために死んでしまうという、何とも言えぬ凄絶な話だ。

この人間の本能だけをとことんまで押し詰めたような、一種の絶望的な退廃には、まるで妖気のようなものさえ漂い、それがブラック・ユーモア的に発散されている、凄い映画だ。
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