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ザ・カンニング [IQ=0]のOASISのレビュー・感想・評価

ザ・カンニング [IQ=0](1980年製作の映画)
3.6
勉強のできない予備校生たちが、さまざまなカンニング技術を駆使して大学入学資格試験に合格しようとする様を描くコメディ映画。

まるでドリフのコントか「サイレント図書館」を観ているかのよう。
下らなさ全開のイタズラやカンニング作戦の数々がことごとく自分のツボにハマって笑いっぱなしだった。
資格試験でのカンニングが本番だとしたら、それに行き着くまでになんとしても勉強をしたくない生徒達が、予備校内であれこれ授業を邪魔するという助走の方がまだ面白かった気もするが。
しかもその助走が結構尺が長くとられていてその上笑えるので本試験のインパクトが薄れてしまった感もある。

もちろん、本番にあるギミック満載のメカニックやアイデアで行うカンニングはほぼ全部面白い。
声帯を替えるシャツやジュラルミンケース型映写機も良かったが、特にウケたのはペンを遠隔操作する道具で、その大袈裟な動きとそれを見てる教官達のリアクションに大いに笑わせてもらった。

主演のダニエル・オートゥイユがどうみても高校生に見えないんだけど、よく見たら他の生徒もそれなりに年のいってそうな面々なのでさほど浮いている訳でも無い。
なので、いきなり舞台が10年後に飛んだとしても容姿や中身が変わらずイタズラをしたりする仲間達にも違和感がなかったのかもしれない。

全く何も考えずに観れるのでとにかく笑いたい人にはオススメしたい。
アメリカンコメディとはノリが違うのでハマらない可能性もあると思うけども、下ネタで必死に笑いを取りに行っていない点はかなり好感が持てた。
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