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ヌードの夜のRのレビュー・感想・評価

ヌードの夜(1993年製作の映画)
4.5
ものすご変な映画やったけど、これは面白い! ストーリーが、というよりひとシーンひとシーンの演出がたまらない。全体的に緊張感のある、引きのながーいショットが多く、横長の画面のスペースを巧みにいかした画が続々登場するので、映像を見てるだけで夢中になってしまう。ストーリーは、幸薄いファムファタームが登場するフィルムノワール系でありがちな、よく分からなさとどうでもよさと切なさが込められたラブストーリー。何でも屋をやってる竹中直人演じる次郎のとこに、ミステリアスな女がやってきて、1日東京を案内してくれと頼むんやけど、その後その女は、次郎がチェックインしてくれたホテルルームで男を殺害する。このシーンがまずすばらしく、以降こういう最高級なシーンが少なくとも3つ以上出てくる。で、その女はその後姿をくらまし、ホテルルームに呼び出された次郎はその男の遺体の処理を代行することになり、一気に女のトラブルに巻き込まれていくという、迷惑千万な展開。なのに次郎さん、その女に惹かれていくのです。とりあえずその後、椎名桔平が女の部屋に押しかけてクソ袋!と罵るシーンと、ゆびーーーーー!!!のシーンと、海辺のロングショットがマジで最高! てか全シーンどれもかなりいい! あと、椎名桔平のキチガイぷりすばらしいし、竹中直人が意外なほどセクシーでセックスシーン良しやし、根津甚八がビックリするくらいカッコいい! 全体をただようチープにベタッとアダルトな80sの雰囲気がたまらんし。これはまた見たいっすわ、何回も見たい系ですわ。
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