悲しすぎる愛の物語。
なんでもする代行屋の男とヤクザの愛人を殺害してしまった女。不思議な関係が始まる。
ふたりの出会いから、死体処理、キャリーバッグを女に渡すなど一連の流れがテンポよく素晴らしいです!
ロマンポルノ映画だと思っていたのですが、あまり濡れ場などはなくバイオレンスシーンのが強烈です。
「天使のはらわた」シリーズから結ばれない村木と名美を描いてきた石井隆監督の集大成だと思います。
へなちょこだった竹中直人が愛する人のために拳銃を持っていくあたりがカッコいいです!
あと椎名桔平が悪役で頭のおかしな演技をしてますw
そしてまったく結ばれない村木と名美の本当に悲しいラストシーン。こんな終わりかたで良いのかと驚きました。
誰よりも愛していたのに伝えられずに終わってしまう。夢の中でしかひとつになれなかった男女が哀れです…。
「天使のはらわた 赤い眩暈」に引き続きカメラワークや証明も素晴らしいです。
雨がとくに効果的でした!