早春の作品情報・感想・評価・動画配信

『早春』に投稿された感想・評価

Sari
4.0

戦後からようやく立ち直りつつある東京を舞台に、若いサラリーマン夫婦の危機と再生、2人をめぐる人間模様を描く。

東京蒲田の住宅地に暮らし、丸の内のオフィスに通勤するサラリーマン正二(池部良)と昌子(…

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不倫キスから首を振る扇風機のショット。
ラストシーンで『寝ても覚めても』思い出した。
joker
4.5

久しぶりの小津 安二郎監督の作品。

面白い。

特に派手な出来事が起こるわけではないのに、
不思議と最期まで集中力が途切れない。

この吸引力はいったい何なのか、
未だに興味が尽きない。

この頃…

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煙とビール瓶の過剰がラスト一つになってため息。
お好み焼き屋の後の淫らなピローショット、見舞い後食卓に掛かる白い布に顕著だが性と死が充満。鏡台で女を分つけど、再生への過程でするのはビールを飲むこと。…

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このレビューはネタバレを含みます

岸惠子と淡島千景、どっちを選ぶ?
究極の選択!

1956年に不倫ネタ、
しかもサスペンスフル。

岸惠子のモダンな輝きと、
戦友や戦後家庭の重苦しさの対比が強烈。

そして、
日常の繰り返しに漂う…

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まゆ
4.0
小津映画の女性達は毎回一人ひとり魅力的なキャラなのに対してダメ男しか出てこないのがもはや安心する

一介の新婚サラリーマンとして興味深く拝見いたしました
妙な恐ろしさの漂う不倫話だけど昼ドラ的な苛烈な展開やカタルシスは無くて、気味が悪いほど整頓された画面で1955年の生活を覗き見していたらいつの間…

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4.2

「金魚…その人に真剣になるのはどう考えても悪手やで…」と真面目にストーリーに食いついたりもしたけど、やっぱり暗がりの中に差し込む光とそれにより悲哀が増す演者の存在感がすごかった。

あと暗がりの三浦…

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(自分用のメモ目的で恐縮です)

中年の危機にある夫婦が夫が会社の若い社員と関係を持ったことをきっかけに、対立を深めていく話。
ユロ
4.8
『風の中の牝鷄』のような、終始独特な緊張感が張っている異色作。小津は人間の裏側の一面を描き出すのが本当に上手い。

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