悪魔の毒々クチビル

ガバリンの悪魔の毒々クチビルのレビュー・感想・評価

ガバリン(1986年製作の映画)
3.6
あんたって本当に駄目な男

亡くなった叔母の住んでいた屋敷を相続した作家だが、実はその屋敷が呪われていたお話。


監督に「13日の金曜日2」と「3」、リメイク版「デイ・オブ・ザ・デッド」のスティーブ・マイナー。製作に初代「13金」のショーン・S・カニンガムと言う13金コンビによるホラー映画です。
前々から観たかったこのシリーズがしれっとU-NEXTに!やったね!

邦題の「ガバリン」は恐らく「サランドラ」とか「ゾンゲリア」みたいなインパクト重視の適当なネーミングなんだろうけど、原題も劇中では"HOUSE"になっていたのにフィルマには"GOBLINS"と表記されてそっちもややこしや~。ややこしや~。

ベトナム戦争でのトラウマを抱えた主人公の作家が呪われた家で行方不明になった息子を捜すってだけのお話ですが、唐突にベトナム時代の回想シーンが度々挿入されたり家に潜むヘンテコモンスターに襲われたりとシリアスとコミカルが謎の塩梅で顔を出して来て何か独特。
手造り感満載のモンスター達はどれも出来が良くて、クローゼットから出てくる奴やおばさんモンスター等々、個性的な見た目が好みでした。
おばさんモンスターを埋めようとする中での一悶着とか面白かったです。

隣人のハロルドとか後半は一緒になって屋敷を攻略していくのかと思いきやそうでもなくて、そこはちょっと盛り上がりに欠ける所はありました。
もうちょいモンスターとの絡みが見たかったのもありますがラストは成る程、あの人との対峙と言うことで割と見応えはありました。
一つモヤッとしていたと言うか、妙に引っ掛かっていた所もエンディングでスッキリ出来たし。

因みに原案はフレッド・デッカーですが、彼による小説版もあるそうです。