このレビューはネタバレを含みます
遊覧船の沈没事故によってお互いに親を失ったブラッキーとジムは同じく子どもを失った老人の養子となる。
一方は地方検事、一方はギャングと正反対の道を歩む二人がある殺人事件を機に対峙することになる。
って書くとお互いバチバチにやり合うクライムものみたいに見受けられるけど実際は立場は違えどもっちゃ仲良しでギャング側も「あいつに迷惑がかかる」とむしろ影の支援者みたいな立ち位置、なのでサスペンスフルな展開というよりゴリゴリの友情物語。
検事(以降知事)も友人を有罪にした罪悪感と公務を全うする公正さの間で葛藤して、結局どれが正しい選択だったのかわからない。
処刑の直前も憎まれ口一つ叩かずに「お前の経歴に傷がつくから減刑は望まない」とあえてゆうじんを立てる姿と処刑の瞬間に電気が一瞬暗くなる演出などでなかなか感慨深い。
想像してた作品とは違ったけどそれでも面白い作品だった。